超耐候性ステッカーは、シルクスクリーン印刷法にて製作します。この印刷法は水と空気以外は何にでも印刷ができると言われるもので、3,000年の歴史がある古いものですが、科学が進んだ現在でも、この印刷法を越える技術は発明されていません。近年、インクジェットマシンの進歩が急速に進んでいますが、量産性と多様性、そして耐候性に於いてシルク印刷を越えていません。

下記の画像をご覧ください。左がシルク印刷の拡大面、右がインクジェットの出力面です。ホワイトベースへの印刷では差が判りませんが、アルミベースに印刷するとこのように歴然とした差が出ます。シルク印刷では10〜20ミクロンという厚さのインク膜になりますが、インクジェットはその5分の1から10分の1の厚さしかありません。どちらのインクも高耐候性性能を持っているのですが、紫外線が劣化を完了するために、厚さがある分、時間が必要となるのです。

当店で使用しているインクやベースなどの資材は、すべて国産メーカー品で、さらにメーカーから直接仕入れています。品質が間違いない国産品でありながら、問屋を通していないために、格安で仕入れているために、高品質低価格を実現しています。低価格品であっても、信頼性のない海外資材を使った製品とは一線を画しています。インクに関しては、自動車やバイクなどの外装カラーリングに使用しているインクと同じものを使用しています。ステッカー用途としてはオーバースペックといえるでしょう。屋外耐候性7〜10年というのは、はったりではありません。さらに、高耐候性インクを保護するために、超耐候PETフィルムを使用しています。下記に各メーカーのスペック表を掲載しますのでご覧ください。

高耐候性フルカラー製品は、ソルベントインクという、溶剤系インクジェットマシンを使用して製作します。日本における主な溶剤系インクジェットマシンメーカーは5〜6社ありますが、インクの性能自体に大差はありません。そのため耐候性については大きな差はありませんが、仕上がりについては、オペレーターの操作により異なります。特に大量生産重視の場合は、高速出力に徹するため、見栄えは落ちます。仕上がり重視で出力すると、時間が異常にかかるために、コスパが著しく低下します。このさじ加減が、各会社間の製品差となります。当店では、主に夜間の無人運転をすることにより、時間よりも仕上がり重視で作業しています。使用している資材は、上記のシルクスクリーンプリント製品と同じですが、保護フィルムはさらに高耐候性の製品を使用しています。前述のように、シルクに比べてインクジェットのインク膜厚が薄いためです。