Bay Breeze船長のヌメア航海記!?

Baybreeze夫妻、3回目のニューカレドニアの旅。 今回はレンタボートを使って無人島巡りをしたり、レンタカーで温泉へ行ったり、ヌメアだけの滞在ですが盛り沢山です(旦那と女将で引きずり回したという噂も・・・?)

 

5日目

5月5日(水)

 今日も早起き、6時起床。7時30分にレセプションに降りていくと、女将さんは新聞をパラパラめくっていた。トゥインゴに荷物を積み込み、カナラ方面へ出発!市内を抜けると、パシフィックロータリーの入り口付近で渋滞している。5分ほどでロータリーに進入、内側車線に飛び込む。グルッと回って、外側車線の車を信用して2台併走でロータリーを抜ける。2台併走、慣れないと怖い。

 次のロータリーも、内側に飛び込んでそのまま抜ける。女将さんが、「トントゥータ空港へ帰るときも、このようにして下さいね」と教えてくれる。これで、あとは幹線道路の左車線をキープして料金所まで走る。

 それにしても、反対車線のヌメア方面への道が大渋滞している。これじゃあ日本と変わらない。この辺の事情は、どこも同じなんですかね。

 市内を抜けると、一般道だが制限速度は110km。我がトウィンゴの排気量は1000ccそこそこ、それほどスピードは出ない。がんばって110kmをキープするが、どんどん追い越される。こっちの人はよく飛ばす。反対車線の車も相当飛ばしている。すれ違う瞬間が気持ちいい。
 景色は、単調だが雄大。牧場が多く、あちこちに馬や牛が放牧されている。トントゥータ、ブールパリなど小さな町をいくつか抜け、1時間30分ほどでラ・フォアの町へ。ここにある、100年近い歴史を持つ古い橋を見た後、町はずれのモービルで、トイレ休憩を兼ねて給油。ここでも私は覚えたてのフランス語を試した。
 「ジュ プー ユティリゼ レ トワレット? (トイレ 使ッテモ イイ?)
 「ウィ」「ウ ソン レ トワレット? (ドコ、トイレ?)」

 手真似でトイレのありかを教えてくれたが、既に女将さんと妻はトイレの前にいた。私がわざわざ聞くまでもなく、女将さんがトイレの在処を知っていたのだ。

 精算のため店内で「いくら?」と聞く。が、返ってくる数字がちんぷんかんぷん。そう、私はフランス語の数字を全然マスターしていないのだ。1から20ぐらいまでならなんとかなるが、それ以上はダメ。数字がわからないくせに、いくら?と聞く自分に大いなる矛盾を感じた。適当に大きな札を出すと、たくさんお釣りがきた。へぇ、トゥインゴって燃費がいいんだな。

 モービルを出てしばらくすると右折し、幹線道路から離れる。ここから1時間ほど、山越えの道になる。しばらくクネクネ走ると、90km制限の道路標識が。ということは、今まで110km制限だってこと?こんな道、レーサーでもない限り110kmで走れるもんか!日本では考えられないが、「走れるもんなら走ってみろ」という感じの速度制限に、なぜか親しみが湧いてくる。走り屋の血が騒いでくるが、ここは外国、慎重に運転する。
 やっと、温泉に辿り着いた。所要時間は約2時間30分。温泉の詳細は、AQUAの「離島&見所」をご覧頂くとして、手抜きさせてもらう。温泉は硫黄を含んでいるらしく、湯温はちょうど良かった。
 入浴後、女将さんと妻がけもの道を見つけて分け入っている間、私は道ばたでボケーッとする。車が時々通過し、私が手を挙げるとドライバーも挨拶を返してくれる。彼らは、私のことをどこの国の人間だと思っただろうか。
 ここからは、途中の景色を楽しみたいという理由で、女将さんに運転をバトンタッチ。来た道を引き返し、私は景色を眺める。するとカーブで、トゥインゴのタイヤがキュキュキュ〜。女将さん、山道かっ飛ばしモード。はるか前方を走っていたプジョー106に追いついた。106も負けじと飛ばし始める。フレンチ・ベーシックカー対決の軍配は…引き分け。
 サラメアの町で、プチ・クーリという小酋長のカーズがあるというので、立ち寄る。写真を撮っていると、妻が「ぎゃあ」と叫ぶ。何事かと思うと、犬か何かのウンコを踏んづけてしまったのだ。こっちこそ「ぎゃあ」である。泣く泣く貴重なモンドールの水で靴のウンコを落とした。
昼食はファリノにある「シェ・マミー」でとる。広々としたテラスにテーブルが並んだ気持ちの良いところだ。サラダ、マッド・クラブの一種であるカレドニアン・クラブ、豚肉と鹿肉、大量のイモとご飯、クレープのデザート。カレドニアン・クラブは意地になって食べたが、大量のイモは、申し訳ないぐらい残してしまった。
 シェ・マミーでは、オーストラリアからの観光客と一緒になった。アルファのサモア人ガイドが案内していたが、その彼が踊りを披露してくれるという。ラジカセから音楽が流れ始め、彼はちょっと不気味なニヤついた表情で踊り始めた。女将さんによると、これは女性の踊りだそうで、彼はゲイではないかという。南海の島国では、末っ子の男の子は親の面倒を見る習慣というか義務があり、結婚しないよう、小さいときから女の子として育てる風習があるという。なるほど、覚えておこう。「末っ子は、ゲイ」。
 シェ・マミーを出た私たちは、ファリノの役場へ。高い所にあるので、素晴らしい眺望を満喫できる。
 途中にコーヒー園があったので行ってみた。女将さんが見学させてくれるかどうか尋ねるとOKとの返事だったので、農園主に案内してもらって説明を聞く。といっても全然フランス語が理解出来ないので、女将さんが通訳してくれた。詳しくは、AQUAの「離島&見所」でどうぞ。(また手抜き)

 陽も傾いてきたので、そろそろ帰ろう。RT1幹線道路に戻り、一路ヌメアを目指す。ヌメアに着いたのは、18時頃。郊外へ向かう反対車線は渋滞していた。シトロン湾に着くと、だいぶ貿易風が強くなっていた。ようやく、ヌメア本来の気候に戻ったようだ。